東北の代表的なターゲットのひとつであるヒラメ。特に宮城の沖は魚影が濃く、シーズンになると県内外から多くの釣り人が訪れます。
そんな人気ターゲットですが、近年は「船ヒラメ」と「ライトヒラメ」という二つのスタイルに分かれてきています。
今回は60~80号程度の重りを使用するのに適したタックルバランスの釣りを「船ヒラメ」。近年人気となっている20~30号程度の重りに適したライトタックルで楽しむ釣りを「ライトヒラメ」と区別し違いを解説します。
まず知っておきたいのが「船ヒラメ」「ライトヒラメ」と区別はありますが両方とも船から泳がせ釣りでヒラメを狙う釣り方で、その差は水深などポイントの違いによって適したタックルバランスが違うため区別があるということです。
これからヒラメ釣りを始めたい方の中には、
「自分にはどっちが合っているんだろう?」
「タックルは何を揃えればいいの?」
と迷っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、船ヒラメとライトヒラメの違いをタックルバランス・体力面・注意点から解説し、最後に「宮城でヒラメを狙うならどちらを選ぶべきか」について考えていきます。

これから始める方には違いがわかりづらいので解説します!
船ヒラメとライトヒラメの違いとは?


まずは大きな違いを整理してみましょう。
項目 | 船ヒラメ | ライトヒラメ |
---|---|---|
使用オモリ | 60〜80号が基本 | 20〜50号が中心 |
ロッド | 船ヒラメ専用竿(2.5~2.7m前後、適正オモリ負荷30~120号程度) | ライトヒラメ専用竿(2.2~2.4m、適正オモリ負荷20~80号程度) |
リール | 中型電動 or 小型両軸 | 小型両軸 |
PEライン | 2〜3号 | 1〜2号 |
メリット | 深場や潮の速いポイントでも安定。大型に強い | 軽快で疲れにくい。アタリが繊細に出る |
デメリット | 重りが重く、体力的に疲れる | 潮が速い時や深場では対応できないことも |
両方ともヒラメを狙う釣り方ですが、タックルバランスが大きく異なります。
船ヒラメ:オモリ80号程度に適したタックル


宮城のヒラメ釣りといえば、まず思い浮かぶのが「船ヒラメ」。
こちらは60〜80号クラスの重りを使うのが基本で、潮が速いエリアや深場でも仕掛けを安定させられるのが強みです。
船ヒラメタックル例
- ロッド:船ヒラメ専用竿 2.5~2.7m前後、7:3〜8:2調子
- リール:中型電動リール or200~ 300番クラスの両軸リール
- ライン:PE2〜3号
- オモリ:60〜80号指定
このスタイルは大型ヒラメにも対応できるパワーがあり、不意にかかる大物にも安心して対応できるという魅力があります。
しかしその一方で、80号の重りを一日コントロールし続けるのはかなり体力を消耗します。
慣れていない方や腕力に自信のない方は、思った以上に疲れてしまうかもしれません。
ライトヒラメ:近年人気の20~50号のオモリ使用に適している


近年広がってきたのが「ライトヒラメ」。
こちらは30〜50号程度の軽いオモリを使い、タックルもライトゲームに近いバランスです。
ライトヒラメタックル例
- ロッド:ライトゲームロッド 2.2〜2.5m
- リール:小型両軸リール
- ライン:PE1〜2号
- オモリ:30〜50号指定
ロッドが柔らかいのでヒラメの「コツコツッ」という前アタリが明確に出て、食い込みの瞬間を楽しめるのが最大の魅力です。
また、タックル全体が軽くなるため、一日釣りをしても疲れにくいというメリットも。
ただし、潮が速い状況や深場では仕掛けが安定せず、周囲の仕掛けとお祭りになりやすいデメリットがあります。
3. 注意点:ヒラメタックルを揃える前に知っておきたいこと
ライトタックルの手軽さは魅力的ですが、注意すべきポイントもあります。
注意点① 船宿指定のオモリを必ず使用
船宿では「今日はオモリ○号で統一」と指示があります。
これは仕掛けを安定させ、トラブルを防ぐための大切なルール。
たとえ自分がライトタックルを持参していても、勝手に軽いオモリを使うのは厳禁です。トラブルの原因になるだけでなく、他のお客さんにも迷惑をかけてしまいます。
注意点② 予約時に船のスタイルを確認
同じ「ヒラメ船」でも、船宿によって「船ヒラメ」スタイルか「ライトヒラメ」スタイルか分かれています。
予約時には必ず「船ヒラメですか?ライトヒラメですか?」と確認することが大切です。
注意点③ 自分に合ったスタイルを選ぶ
タックルを揃える前に、「自分はどんなヒラメ釣りをやりたいのか」「船宿指定のタックルバランスに合っているか?」を考えることが重要。
- 重めの仕掛けでも大型狙いで勝負したい → 船ヒラメ
- 繊細なアタリを楽しみたい、体力的に楽に釣りたい → ライトヒラメ
このスタイル選びが、釣行の満足度を大きく左右します。
4. 宮城のヒラメ釣りならどっちがおすすめ?
宮城は比較的ヒラメの魚影が濃く、ヒラメが釣れると有名な船も多いですが一般的なのは船ヒラメスタイルです。
一方で、体力的に負担が少ない釣りを選びたい、ライトヒラメのゲーム性が好きという方ならライトヒラメ船を選ぶのもいい選択でしょう。
つまり、「どちらか一方が正解」というわけではなく、釣り場や状況に応じて選ぶのがベストです。
初心者であれば、まずは船宿に相談し、指定スタイルに従って始めるのが安心です。
差し当たって船ヒラメとライトヒラメは適したタックルが違うというのは頭に入れておきましょう!
まとめ


- 船ヒラメは80号クラスの重りを使う伝統的なスタイル。大型狙いに強いが体力的にハード。
- ライトヒラメは30〜50号で軽快に楽しめる新しいスタイル。アタリが分かりやすく、疲れにくい。
- ただし、船宿指定のオモリは必ず守ること。
- 予約時に船のスタイルを確認することがトラブル防止につながる。
- 自分が「どんなヒラメ釣りをしたいのか」を明確にしてからタックルを揃えよう。
宮城の海はヒラメ釣りの絶好のフィールド。
ぜひ自分に合ったスタイルを選んで、憧れの一枚を手にしてみてください。
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