こんにちは。TSURIPLEXのSです。
釣り好きな人たちの中でも、「船釣り」に一歩踏み出せないという声は意外と多く聞こえてきます。私の周りにも、釣り歴の長い友人が何人もいますが、ショアからの釣りを中心としている方が多く、「船はちょっとハードルが高くて…」という意見をよく耳にします。
私も釣り歴10年以上になりますが船とショアの釣りを半々でするようになったのは、ここ数年のことでそれまではショアの釣りをメインにしていました。
というのも船釣りに対して「船代が高すぎる」「船釣りはベテランばっかりで敷居が高い」「釣るのが難しいショアから釣るから価値がある」「道具が高い」というイメージがあったからです。
- 船代が高すぎる
- 船釣りは道具が高く敷居が高い
- 釣るのが難しいショアから釣るから価値がある
ですが、実際に船釣りを始めてみると、「もっと早く始めていればよかった」と感じることが多く、ショアからの釣りと同じくらい奥が深いことが分かりました。
この記事では、ショア釣りと比較しながら、船釣りのメリット・デメリットを整理し、これから挑戦したい人の背中を押せるように解説していきます。
船釣りの最大のメリット:釣れる場所に連れて行ってくれる
ショアからの釣りと船釣りの一番大きな違いは、「釣れる場所に直接行けるかどうか」です。
ショアの釣りでは釣れるポイントを見つけるには何度も通い、潮の流れや地形、水温など、複雑な条件を経験から読み解く必要があります。まさに“通ってナンボ”の世界で、魚の着き場と釣れるパターンをシーズン通して追いかけるのが大事で釣れるようになるまで時間と労力がかかることもあります。そこがショアの釣りの面白いところでもあるんですが。
一方で船釣りは、ポイントや釣果情報に詳しい船長がその日の潮や魚の状況を把握し、魚が集まる確率の高い“本命ポイント”まで案内してくれます。潮目、根周り、水深、ベイト反応など、魚探や経験を駆使して選定されるスポットは、ショアとは比較にならないほど効率的。
仕事や家族のイベントなど忙しい中で、釣り場に立ちショアから釣れるポイントを把握し続けるのは並大抵のことではありません。私も家族を持ってから釣行回数が激減した経験があります。釣りに行ける貴重なタイミングで釣りの楽しさを感じられるのは船釣りのメリットです。忙しい人ほど船釣りに挑戦する価値があります。
船釣りのコストは高い?実はショア釣りも結構かかってる

よくある船釣りのイメージの一つに「お金がかかる」があります。確かに、船に乗るには「乗船料(宮城なら1日7,000〜12,000円程度)」がかかるのが一般的です。
しかし冷静に考えると、ショア釣りでも案外コストはかかっています。たとえば「釣れるポイントまで車で1時間以上かけて通う」「釣果が出ないから毎週末通う」…そんな経験はありませんか?
特に宮城や東北エリアでは、人口が多いエリアでは釣り禁止の漁港も増えてきており、良い釣り場が限られているため、移動距離も長くなりがち。結果として「高速道路代+ガソリン代+時間」で、実は船釣りと同じくらいの出費になることも珍しくありません。釣りの格言で「釣りで一番お金がかかるのがガソリン代」という話もあり、確かにと納得してしまいます。
船釣りは道具が高い?
釣り番組でプロが船の上から高級タックルの解説をする。
そんな場面を動画などで見たことがあると思いますが、そんな高級タックルでなくても始められます。
船用タックルも各社から高品質で低価格なエントリーモデルが発売されていて、ショアからの釣りと初期費用は大きく変わりません、例えばオフショアジギングでブリなどの大型青物を狙う際のタックルでもロッドとリールで3万円もあれば大手メーカーのタックルを揃えることも出来ます。
どうでしょう?思ったよりお手頃ですよね!あらゆるジャンルでエントリーモデルの物が用意されているので船釣りを始めるハードルは下がっています。
釣り船によってはレンタルタックルを用意してくれている、仕掛けや釣れるルアーなどのアドバイスが受けられるのも船釣りの魅力です。
ショア釣りは“釣れない前提”の達成感、船釣りは“釣れてからが勝負”

どちらの釣りも奥が深いですが、その性質は大きく異なります。
ショア釣りの魅力
ショア釣りの魅力は、まさに「1匹の価値がとてつもなく大きい」という点にあります。難易度が高い分、釣れたときの達成感は格別。ポイントに通い詰めて狙いの一匹を釣ったという経験は、釣り人にとって一生の思い出になるでしょう。私もサーフで初めて釣ったヒラメやシーバスの最初の一匹は忘れられません。
玄人向けではありますが、自然と対峙し、地形や魚の習性を読み解く知的なゲーム性があります。
船釣りの魅力
一方の船釣りは、“釣れてからが本番”です。
ある程度の釣果が期待できるため、そこから「いかにサイズを選んで釣るか」「数を稼ぐにはどうすべきか」「タナを探って反応を出すか」など、よりテクニカルな駆け引きが求められます。
たとえば、ヒラメ釣りなら「生き餌の付け方ひとつで釣果が変わる」「底を切るかギリギリを攻めるか」など、初心者でも楽しみやすいのに、極めるほど奥が深くなるのが船釣りの特徴です。
それに明るい時間に釣果が得られるのも船釣りのメリットです。ある釣り動画で「日本海側では日中、太平洋側はナイトの釣果が高い」と言っていましたが、私もそれを感じていて時期によってはショアではナイトでしか釣れない時期もあります。日中の明るい時間に釣果が上がる釣りを楽しめるのは大きなメリットです。
ショアメインの釣り人も船釣りをしてみるべき
ショアの厳しい環境で釣りを続けてきた人なら船釣りで爆釣できる可能性があります。
ショアでは1g以下のジグヘッドを遠投してボトムすれすれを引いてくる。うねりの入ったサーフで100先のボトムを取るなどシビアな釣りが当たり前ですよね。そういうシビアな釣りで鍛えたテクニックや感覚があれば船釣りで使う60gのメタルジグや300gのオモリでボトムを探るのは難しくありません。
ボトムの状況を読み取る力が船釣りで大きなアドバンテージになります。その感覚が分かるからこそ船釣りの面白さを、より感じることが出来ると思います。
まとめ:釣りの時間が取れないなら船釣りもアリ
ショア釣りも船釣りも、それぞれに魅力があり、どちらが上ということはありません。ただ、ショア派の人でも「釣り場の状況を細かく確認する時間がない」「久しぶりに釣りをしたいけどポイントが分からない」という方は船釣りにチャレンジするのがおすすめです!
費用面やアクセス、釣果の確実性などをトータルで考えても、釣り好きな人こそ一度は船に乗ってみてほしい。そう思い、この記事を書きました。
もし少しでも興味が湧いた方がいれば、ぜひ近くの船宿を調べて、予約してみてください。船の上には、今までにない釣りの景色が広がっています。
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