こんにちはTSURIPLEXのSです。
船釣りを始めたばかりの人や、これからチャレンジしてみたいという人にとって、道具の選び方は悩みのタネ。中でも「タックルボックスって必要なの?意外と高いしなくても釣りはできるよね?」という疑問はよく耳にします。
結論から言えば、船釣りにはタックルボックスがあると圧倒的に便利です。
もちろん、最初から高価なボックスを揃える必要はありません。しかし、実際に使ってみるとその快適さ・安全性・効率性に驚くはず。
今回は、釣り歴10年以上でサーフ・ライトゲーム中心だった筆者が、船釣りを始めて感じた“タックルボックスの便利さについて、3つのポイントに絞って解説します。
タックルボックスなら貴重品を濡らさず収納できる

まず最初のメリットは、防水性・収納力に優れた空間が確保できること。
船の上では、潮風や飛沫、突然の雨など、水に濡れるリスクが常にあります。財布、スマホ、車のキーなどの貴重品は、できれば濡らしたくないですよね。
また、タックルボックスはハードケース構造で頑丈なうえ、密閉性のあるフタが付いているタイプも多く、水しぶきや雨から中身を守ってくれます。
収納できるアイテムの例を挙げると──
- スマホ・財布・免許証などの貴重品
- 替えの仕掛け(サビキ・テンヤ・ジグなど)
- タオル・小型クーラー用の保冷剤
- 船宿でもらった釣り座番号札や乗船券、ポイントカード
- 偏光グラスや替えレンズ
- ジップロックなどの消耗品類
特に冬場の沖メバル釣りや夏場のタチウオジギングなど、潮が荒れる日や水しぶきが激しい状況では、布製のバッグやフタのない入れ物では中まで水が染みてしまうことも。
ボックスひとつで“安心ゾーン”が作れるのは、実際に乗船してみるとかなり心強いポイントです。
竿の置き場に困らない!ロッドホルダー付きが便利

意外と盲点になりがちなのが、船の上でのロッドの置き場問題。
- 船に乗り込む時
- タックルを持ち帰る時
- 船で帰りの移動中
- 乗船前にタックルの用意をする時
こうしたちょっとしたタイミングで、「あれ?竿どこに立てかけよう…」と困った経験はありませんか?
このとき役立つのが、ロッドホルダー付きのタックルボックスです。
特に乗船する時と降りる時は他の乗客と協力して手渡しで道具を扱うことが多いのでボックスにロッドホルダーが付いていれば直置きされる心配や他の人の道具と混ざる心配もなくスムーズです。
▼ ロッドホルダーの活用シーン
- 乗船時に両手を空けてタックルを持ち運べる
- 竿を一時的に立てておけるので安全&効率的
- タチウオやマダイ釣りなど、2本竿を使うときのサブ竿スタンドにもなる
- 乗船前のリーダー結束やルアーチェンジ時の作業がスムーズ
特に冬場はグローブをしていたり、船が揺れていたりする中で、竿を地面に直置きするのは折れや破損のリスクが高まります。
また、船に備え付けのロッドホルダーが足りなかったり、自分の釣り座に十分になかった場合もタックルボックスのロッドホルダーを使えば解決できます。
ロッドホルダー付きタックルボックスを使えば、「道具を守る」+「作業がスムーズになる」という2つの恩恵が受けられるのです。
座れる!船上での簡易イスとして活躍する
これも実際に船釣りをやってみると分かるのですが、小型〜中型船では“イスが無い”ことも珍しくありません。
とくに繁忙期の人気釣り物(ヒラメ・マダイ・タチウオなど)では、釣り座が詰まっていたり、スペースが限られていたりします。
そんな時、タックルボックスがちょっとした“イス代わり”になります。
意外とあるのが他の乗客が自分のタックルボックスやクーラーボックスに座ったりする場合があります。座っても壊れない強度があるボックスを選びましょう。
▼ こんな場面で便利
- 仕掛けを結ぶときに腰を落ち着けられる
- 長時間の釣りで立ち疲れたときの休憩に
- 魚が釣れない時間にリラックス
- 船上での朝食や昼食タイムにもぴったり
有名メーカーの強度に優れたタックルボックスは耐荷重100kg程度の頑丈設計になっているので、大人が腰掛けても安心です。
「どうせ道具を入れるなら、座れるタイプにしておこう」というのは、筆者も実際に乗船してみて初めて実感した“盲点にして超重要ポイント”でした。
【番外編】バッカンとの違いは?
「バッカンでいいのでは?」という声もあるかと思いますが、バッカンとタックルボックスの違いは以下のような点です。
項目 | タックルボックス | バッカン |
---|---|---|
防水性 | ◎(フタ付きで安心) | ◯(ジッパー式もあり) |
耐久性 | ◎(硬質プラ製で衝撃に強い) | △(ソフト素材で型崩れしやすい) |
ロッドホルダー | ◯(標準装備も多い) | △(別付けが多い) |
椅子としての利用 | ◎(座れる前提の設計) | ×(構造的に不安) |
軽さ・携行性 | △(やや重い) | ◎(軽く持ち運びやすい) |
「持ち運びやすさ重視」ならバッカン、
「安定性と快適性重視」ならタックルボックス、
という選び方が分かれ道になります。
船釣りは揺れや水濡れが前提の環境なので、一度タックルボックスを使ってみると戻れなくなる人も多いのが現実です。
またタックルボックスに道具を入れて、バッカンに着替えを入れるなど併用する人も多いです。
■ おすすめタックルボックスと選び方のポイント
もしこれから購入を検討している方に向けて、簡単な選び方のポイントもご紹介します。
▶ タックルボックス選びのポイント
- ロッドホルダーが2本以上ついている(後付けできるか)
- 腰掛けられる耐荷重設計(100kg以上)
- フタがフラットで作業スペースに使えるか
- 自分がよく使うルアーボックスを入れられるか
- 中仕切りやトレーがあると整理しやすい
特に重要なのはロッドホルダーを付けられるかと、強度が十分あるか、それに普段自分が使っているルアーボックスを入れられるかでしょう。
意外といつも使ってるルアーボックスが入らなかったという失敗もあるので気を付けましょう。
中でも人気なのは、メイホウの「バケットマウス」シリーズや「VS-7080」「VS-7070N」など。シマノやダイワもブランドロゴ入りモデルを出しています。
■ まとめ:タックルボックスは“釣りの快適さ”を底上げする必需品
船釣りにおけるタックルボックスの役割は、単なる“収納箱”にとどまりません。
- 大切な道具や貴重品を守る
- ロッドを安心して立てられる
- 休憩・作業用の簡易イスになる
これらすべてを1つでこなせるのは、タックルボックスだけ。多少かさばるとしても、それ以上の快適さと安心感を釣行にもたらしてくれます。
もしこれから船釣りを始めるなら、最初に揃えるべきアイテムのひとつとして、タックルボックスの導入を強くおすすめします!
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