こんにちは!TSURIPLEXのSです。
宮城では水温が低下する1~3月の真冬の時期、ショアから釣果を上げるのが難しくなります。そんな真冬におすすめなのが船からの沖メバル釣りです。
冬の海に挑む…と聞くと、寒さが心配になりますが、実はこの時期にしか味わえない「旬のターゲット」がいます。
それが、沖メバル(正式名称:ウスメバル)。
宮城県沿岸の沖合では、1月〜2月の厳寒期に沖メバルの数釣りが楽しめます。この記事では、船から沖メバルを狙うための基本装備や釣り方、シーズンの特徴について詳しく解説していきます。
- 沖メバルとは?
- 沖メバル釣りのポイント
- 沖メバル釣りに必要なタックル
- 沖メバルのレシピ
■ 沖メバルとは?冬に狙う理由とは?
沖メバル(ウスメバル)は、メガらとも呼ばれる水深50〜100mの深場に群れるメバルの一種。
朱色がかった体色と大きな目が特徴で、宮城では1月くらいに沖メバルのシーズンが来て、そのあとに沿岸部に棲む黒メバルのシーズンが来ます。
沖メバルは沿岸部で釣れる黒メバルよりサイズが大きく、アベレージで30㎝程度、大型だと40㎝近い個体もおり、このサイズのメバルが釣れるのは船釣りならではという感じです。
1月〜2月にかけてが産卵後の荒食いシーズンとなり、エサを求めて群れで中層〜底層を回遊するため、数釣りが期待できます。煮つけ、一夜干し、アクアパッツァなど様々な料理で美味しくいただける魚なのでたくさん釣れても食べ飽きないのがいいですね。
個人的には一夜干しがおすすめです。
沖メバルのポイント:宮城の沖合 水深70m前後のポイント
宮城県のメバル船は、仙台湾や亘理沖の水深60〜80mラインの根周りや漁礁帯を狙います。
代表的な出船エリア:
- 塩釜港
- 石巻(万石浦〜渡波)
- 志津川(歌津など)
- 亘理鳥の海
どのエリアでも、水深70m前後で潮の緩い日を狙うと安定して釣果が出やすいです。
なお、冬場は風とウネリの影響を受けやすいため、出船の可否は前日夕方〜当日早朝に決まることが多いので、事前確認は必須です。
沖メバルのタックルと装備一覧
沖メバル釣りでは、重めの仕掛けと安定した竿さばきが重要です。
【ロッド】
- 7:3または6:4調子の船竿(3m前後)
- オモリ負荷:80号に対応できるもの
沖メバルは6本針のサビキ仕掛けが基本になりますので、仕掛けの長さは2.5~3メートルありますのでロッドも3m程度の長さがないと仕掛けの取り込みが難しいです。
メバル専用竿では3.3mクラスの物もありますが、代用するなら2.7mクラスのヒラメ竿がいいと思います。
私の場合、亘理沖のヒラメ、沖メバル、黒メバルと基本的に一本のロッドで代用しています。
長めの船ヒラメ竿があると非常に便利ですので、船釣りを始める最初の一本にはヒラメ竿をおすすめします。
【リール】
- PEライン2号を200~300m巻けるベイトリール
- 出来れば電動リール(深場+手返し重視)
沖メバルでは水深70mを超えるポイントで釣りをする場合が多いため、巻き上げの速い電動リールを用意したいところです。特にマズメ時当たりが集中する時間帯にいかに手返し良く釣りができるかで釣果が多きく変わるので電動リールの使用がおすすめです。
PEラインは2号を200~300m巻いておき途中ラインが切れても対応できるよう、余裕を持っておきましょう。
【仕掛け】

- 沖メバル専用サビキ(6本針~)
- 幹糸:4号程度
- ハリス:2号、枝間40cm程度
- ハリのサイズ:12~14号
- 装飾:ケイムラ、サバ皮付きなどが有効
メバルは非常に目が良いと言われており、仕掛けはを選ぶ際は幹糸とハリスのサイズが太すぎないものを選びたいです。私はハリス2号を中心に食いが悪ければ1.5号に落とす、大型が多く切られやすい場合は3号にするなど、複数揃えて置き状況によって変えています。
根回りの釣りになり根がかりありますのでメインの仕掛けは4セットくらい用意したいですね。
ちなみに黒メバルの場合はもう少しハリスの細い仕掛けを使うんですが、ハリス1.5号と1.2号の仕掛けで釣果に圧倒的な差が付いたことがありました。
【オモリ】
- 80号(船長の指示に合わせる)
オモリは同乗者どうしの仕掛け絡み(おまつり)防止のため、船長の指定した重さを使いましょう。
オモリの重さが全員同じなら、潮が流れたり船が流れた場合も全員の仕掛けが同じく流されるため絡みづらいということです。
【ロッドホルダー】
メバルの仕掛けは2.8~3mと長いため、仕掛けの確認や魚を取り込む際ロッドを固定できるロッドホルダーは必須です。
私は使いやすさに定評のあるダイワ ライトホルダー160CHを使用しています。使い勝手が良く手返しが良くなるため快適に釣りができるおすすめアイテム。詳しくはこちらから

【その他装備】
- ライフジャケット(国交省認定)
- クーラーボックス(30L以上推奨)
- フィッシュグリップ
- タオル・手袋
- 防寒着・長靴・カイロ
沖メバルはヒレやエラのあたりに鋭いトゲがあり、直接さわるのは大変危険です!フィッシュグリップや丈夫な魚バサミを必ず使用しましょう。
また厳寒期に風よけの無い船上の釣りとなりますので防寒対策はしっかりとして、移動中は船内で休憩するのがおすすめです。
沖メバルの釣り方:コツと基本動作
基本は「サビキ仕掛けを底まで落とし、タナを探る」釣り。
① 着底確認
仕掛けを投入し、オモリが底に着いたらすぐに1〜2m巻き上げます。メバルは底ベッタリというより底から2〜5mに群れることが多いです。
② 誘い方
軽く竿を上下にゆすりながら、仕掛けに動きを与えてメバルを誘います。
ポイントは動かしすぎないこと。ゆっくりした誘いで「サビキの動き」を演出しましょう。
③ アタリと合わせ
メバルは一気に食うというより「モゾッ」「ブルッ」とした感触が多いです。
数匹が一気に掛かることもあるので、アタリが出たらすぐに巻き上げず、数秒待つのがコツ。
④メバルがかかったら
サビキ仕掛けの場合、1匹かかったたびに1mくらい巻いて次の魚をかけ、できるだけ一度に多くの魚をかけるの釣果を伸ばすコツです。なぜ1m巻くのかというと、他のメバルが下からかかったメバルを見上げて興味を持ち、かかってくるのだそうです。
宮城の沖メバル釣りでは同じポイントでサバがかかることがありますが、サバがかかってしまうと暴れまわっておまつりの原因になります。
サビキ仕掛けでおまつりしちゃうとなかなか解けなくて仕掛けを切るしかなく、結構大変なんですよね。
メバル以外の引きを感じたら早めに仕掛けを回収するのが良いです。
気になる釣果とサイズ感

- 数:1日で20〜50匹前後が平均(好調時はツ抜け×3以上も)
- サイズ:20〜30cmがアベレージ。最大で40cmクラスも。
数・型ともに満足感の高い釣りで、お土産釣りとしても最高クラスです。
私はショアからの釣りが長いので真冬にこれだけの釣果が上がるのは感動です。
沖メバル料理:持ち帰ってからが本番!

釣った沖メバルは、以下のような料理で味わうのがおすすめです。
- 煮付け(脂がのっていて甘辛い味付けに◎)
- 塩焼き(大きめの個体に)
- お吸い物(内臓を取って出汁が美味)
- 一夜干し(一押し!日本酒に合う!)
刺身は身が噛みきりづらく適していないようでしたが、火を通せばどんな料理でも美味しくいただけます!
黒メバルとどちらが味がいいか?と議論がありますが、個人的には沖メバルは身の繊維がしっかりしていてたんぱくな旨みのある美味しい魚だと感じました。
とくに開いて一夜干しにしたものが一番気に入りましたね。次のシーズンには大量に仕込んで楽しみたいところです。

沖メバル釣りに向いている人・注意点
◎ 向いている人
- 冬でも釣りに行きたい釣り好き
- 船釣りの数釣りが好きな人
- 食べて美味しい魚を狙いたい人
▲ 注意点
- 冬の海は天候次第。中止になる可能性が高い
- 波酔い・寒さ対策はしっかり(酔い止めは必須)
- サビキ針の多点掛けによるトラブル(仕掛けが絡みやすい)
■ まとめ:宮城の沖メバルは「寒いけど熱い」冬のターゲット!
真冬の海というとハードルが高く感じるかもしれませんが、宮城の沖メバル釣りはシーズン限定の濃厚な船釣り体験が味わえます。シーズンも短いので貴重な釣りでもありますね。
仕掛けも比較的シンプルで、初心者でも挑戦しやすく、釣果が安定して出やすいのも魅力。
ぜひ防寒対策を万全にして、冬の沖メバルにチャレンジしてみてください!
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