「仕事を始めると釣りに行けなくなる。」
これは多くのアングラーが一度は感じることではないでしょうか。
学生時代は休日になるたびに釣りへ出かけ、仕事が終わってからも気軽に釣行していた人でも、社会人になると自由に使える時間は一気に減ります。
私自身、社会人として働きながら10年以上釣りを続けてきました。現在はサーフ、ライトゲーム、船釣りを中心に楽しんでいますが、決して毎週のように釣りへ行けていたわけではありません。
仕事が忙しくて数週間、時には数か月まともに釣りへ行けないこともありました。
それでも今なお釣りを続けられているのは、釣りとの付き合い方を少しずつ変えてきたからだと思います。
今回は、私が仕事と釣りを両立しながら10年以上釣りを続けられた理由について書いてみたいと思います。
仕事と釣りの両立は想像以上に難しい

釣りは趣味の中でも時間と体力を必要とする趣味です。
釣り場までの移動時間。
釣行時間。
帰宅後の片付けやメンテナンス。
特に海釣りでは、釣りをしている時間以外にも意外と多くの時間を使います。
社会人になると休日の使い方も変わります。
家族との時間、買い物、家の用事、資格の勉強など、釣り以外にもやるべきことが増えていきます。
そんな中で私が感じた大きな悩みが2つありました。
釣りに行けない期間が長くなるとポイントを見失う
サーフやライトゲームをやっている人なら共感してもらえると思いますが、釣りは継続して通うことで得られる情報が非常に重要です。
魚の回遊ルート。
ベイトの接岸状況。
地形の変化。
これらはシーズンごとに変わります。
仕事が忙しくてしばらく釣りへ行けないと、その変化についていけなくなります。
久しぶりに釣り場へ立った時、
「去年はここで釣れたのに反応がない」
「どこに魚がいるのかわからない」
という状況になることも少なくありません。
結果として空振りが増え、モチベーションも下がってしまいます。
忙しくて行けない。
行けても釣れない。
この悪循環は社会人アングラーにとって大きな壁だと思います。
翌日の仕事への影響が気になる
もう一つの問題は体力面です。
若い頃は夜通し釣りをしても平気でした。
しかし年齢を重ねるにつれて状況は変わります。
例えば早朝からのサーフゲーム。
船釣りのための早起き。
長距離運転。
帰宅後の片付け。
翌日の仕事が忙しいと分かっている時ほど、
「疲れを残したらどうしよう」
という気持ちが強くなります。
釣りは楽しいはずなのに、仕事への影響を考えて純粋に楽しめなくなってしまうのです。
私が辿り着いた答えは「仕事優先」
そんな経験を繰り返す中で、私なりに出した結論があります。
それは、
釣りを続けるためにも仕事を優先する
という考え方です。
釣りは大好きです。
しかし私にとって釣りはあくまで趣味です。
仕事や生活を犠牲にしてまでやるものではありません。
仕事が順調だから釣りも楽しめる。
生活が安定しているから道具も買える。
休日も心から楽しめる。
だから私は最初から優先順位を決めています。
仕事が第一。
釣りはその次。
この考え方になってから、釣りへ行けない期間があっても焦らなくなりました。
近場の短時間釣行を活用する

仕事と両立する上で大きかったのが短時間釣行です。
以前は休日を丸一日使って釣りをすることが当たり前でした。
しかし現在は、
「2時間だけ」
「朝だけ」
「昼前後だけ」
という釣行も珍しくありません。
特にサーフは短時間釣行との相性が良いと感じています。
サーフというと朝マズメのイメージがありますが、実際には日中でも魚が回遊してくれば十分釣れます。
私自身、正午前後からの短時間釣行で魚を手にしたことは何度もあります。
人も少なく、プレッシャーも低い。
限られた時間で気軽に竿を出せる。
社会人には非常にありがたい釣り場です。
また短時間釣行では「損切り」も大切です。
今日は1時間だけ。
反応がなければ帰る。
そう決めておくことで無駄な粘りを減らせます。
メンテナンスの負担を減らす

意外と重要なのが帰宅後の作業です。
私は釣りそのものよりも、片付けが面倒に感じることがあります。
そこでできるだけ効率化しています。
使用したルアーはザルにまとめて入れ、一気に水洗い。
そのまま水切り用のボウルへ移して乾燥。
ウェーダーやレインウェアは大きなビニール袋へ入れて持ち帰り、後でまとめて処理します。
こうした小さな工夫だけでも、釣行後の負担はかなり変わります。
高価なタックルにこだわり過ぎない
以前は高価なタックルを使っていた時期もありました。
もちろん性能は素晴らしいです。
しかし高価な道具ほど、
「傷を付けたくない」
「丁寧にメンテナンスしなければ」
という気持ちが強くなります。
結果として釣行後の負担も増えてしまいます。
最近は必要十分な性能の道具を選び、気軽に使うことを意識しています。
趣味として長く続けるなら、道具に振り回されないことも大切だと思います。
忙しい社会人には船釣りもおすすめ
そんな私が最近特に魅力を感じているのが船釣りです。
船釣りの良いところは、ポイント選定の心配が少ないことです。
久しぶりの釣行でも船長がその日の状況に合わせてポイントへ案内してくれます。
また早朝出船から昼頃沖上がりの船も多く、短時間で結果を出しやすいのも魅力です。
サーフや堤防で何時間もポイントを探し回る必要がありません。
仕事が忙しい時期ほど、その効率の良さを実感します。
ちなみに私は船酔いしやすいタイプでした。
最初はかなり苦労しましたが、回数を重ねるうちに徐々に慣れてきました。
船酔いが不安な方も、一度挑戦してみる価値はあると思います。
長く続けるために必要なのは無理をしないこと
10年以上釣りを続けてきて思うのは、長く続けるために必要なのは気合いではないということです。
釣りを最優先にすることでもありません。
むしろ大切なのは、自分の生活の中で無理なく続けられるスタイルを見つけることだと思います。
仕事を優先する。
短時間でも釣りを楽しむ。
片付けを効率化する。
時には船釣りを活用する。
そんな工夫を積み重ねることで、釣りは長く続けられる趣味になります。
私にとって釣りは人生そのものではありません。
あくまで趣味です。
だからこそ仕事や生活との優先順位を明確にし、無理をしない。
その考え方があったからこそ、10年以上経った今でも変わらず海へ向かえているのだと思います。
もし仕事と釣りの両立に悩んでいる方がいるなら、まずは「釣りを続けるために何を減らせるか」を考えてみてください。
釣行時間が短くなっても構いません。
昔ほど頻繁に行けなくても構いません。
大切なのは、一時的にたくさん釣ることではなく、10年後も20年後も釣りを楽しんでいることなのです。

コメント